外部からの視線はさえぎりながら、太陽の光を取り込めるようリビングからつながるタイルデッキを造作し、プライベート感がありつつ抜けのある住まいです。
リビングには階段も含めた大きな吹抜けがあり、光を取り込むのと同時に家族の気配もつながります。
1階の家事動線はⅡ型のアイランドキッチンを中心にぐるっとつながり、とても機能的な動線となりました。
UA値0.36w/㎡k、C値0.2c㎡/㎡、許容応力度計算による耐震等級3を取得し、太陽光発電5.44kw+蓄電池6.5kwにおひさまエコキュートを設置し、夏用の小屋裏エアコンを仕込み、エコでお財布に優しい機能と性能を備えた住まいが完成しました。
- 建物面積
- 1F:77.84㎡/2F:53.82㎡
- 延床面積
- 131.66㎡(39.82坪)
- 敷地面積
- 158.69㎡(48.00坪)
外観
南面(太陽)に素直な外観を提案し、外部の目線をさえぎりながら冬の日射を取り込み、夏の日射遮蔽が出来るよう整えました。
リビングとつながるタイルデッキも、外の目線を気にせず楽しめるように壁の高さを調整し、プライベート感がありつつも外部とのつながりを楽しめる空間になったと思います。
玄関ポーチも屋根のある空間を大きくとりました、こうすることで雨の日の出入りもゆったりと出来ます。
ポーチの屋根は隣地や斜線等制限がない場合、なるべく大きくとれるように考えています。
玄関
玄関ホールから可愛らしいR形状でつながる土間収納、その先はファミリークローゼットから室内物干しスペース、洗面、キッチンへと動線がつながっていきます。
LDKへつながるメインの動線と、家族が便利に使える家事ラク動線の2つがつながる玄関ホールです。
土間収納・ファミリークローゼット
キャンプ道具や家族の靴を仕舞う土間収納はたっぷり収納棚を設けました。
どこに何を仕舞うか?プランの時に詳しく訊かせていただき落し込み、詳細は実施設計時に調整しています。
土間収納から床にあがるとファミリークローゼットです。
引戸で仕切られた先は物干しスペースなので、干す・仕舞うの動線がここで完結します。
室内物干しスペース
SKシンクをしつらえた物干しスペースは動線の途中にあり、とても機能的なスペースとなりました。
ブラックの物干し金物の他に、使う時だけ出せるワイヤー式の物干しも仕込んであります。
ハイサイドライトのおかげで室内も明るくなりました。
パブリックな洗面スペース
洗面スペースはいつでも自由に使えるようにしたい、誰かがお風呂に入っている時にも洗面を使いたい、というご要望が多いです。
このように洗面スペースはパブリックスペースとし、脱衣室を仕切れるようすればその悩みは解決します。
2人並んで使えるように幅広の造作洗面は、お好みのタイルを貼って仕上げました。
ダストシュートも設えて、使い勝手抜群です。
2人で料理を楽しめるⅡ型キッチン
IHコンロとシンクが対面になるⅡ型のキッチンはグラフテクト製、とてもおしゃれなキッチンでありながら2人で料理を楽しめます。
キッチンだけではなく、その先の家電収納とダイニングテーブルまでセットになっている為、統一感があってスマートに納まりました。
このキッチンが住まいの中心となり、家事動線も家族の暮らしもつながります。
家事動線の良い家をプランニングするにあたり、キッチンの位置がとても重要になります。
キッチンにいる時間、洗濯する時間、干す時間、仕舞う時間・・・
色々な事をきちんと考えないと、見た目だけ動線が良さそうな家になってしまうので、プランニングする際はきちんとヒアリングをさせていただき、ご要望とご希望を整理してまとめていかないとなりません。
正面から見ると洗面スペースに動線がつながっているのが分かります。
ダイニングのペンダントライトはお施主様にて用意されたもので、シンプルなキッチン廻りとベストマッチしました。
おおらかなリビング空間
キッチン側から見たリビング空間、吹抜けとタイルテラスにつながるおおらかなスペースとなりました。
床は無垢のタモ材です。
リビングとつながる小上りの畳スペースもそんなに広くありませんが、吊押入と文卓を仕込み落ち着きある空間に仕上がりました。
天井高のハイドア2枚引込戸も仕込んでありますので、来客時にはお泊りいただける個室空間として利用できます。
ハイドアは開けていると余計な壁が出来ず、とてもすっきり納まりますね。
キッチン側を見るとこんな雰囲気です。
壁掛けTV裏から2階にあがる階段とホールにつながり、吹抜けを通じて子供たちの雰囲気も伝わります。
吹抜けは家族をつなげる装置であると思っていて、ご希望の場合プランに入れ込みます。
断熱・気密がしっかりしている家だからこそ、冬も寒くない吹抜け空間が実現できます。
畳スペース
文卓はおしゃれなペンダントライト、こちらもお施主様が選んだ逸品です。
照明の重心を下げると良い空間になりますと言葉でお伝えしていますが、そのお手本のようなしっとりとした落ち着いた良い空間に仕上がりました。
外部の視線をさえぎる為に高窓にし、壁面が大きいのも落ち着きあるスペースの要因ですね。
雨の日に、何も考えずにごろっとしたくなる畳スペースです。
タイルデッキ
リビングからフラットにつながるタイルデッキは、季節の良い時に大活躍しそうです。
気持ち良い日差しが落ちてきて、非日常体験が出来そうです。
掃き出しサッシの上には、夏の日射をさえぎる造作庇を設置しています、太陽に素直な設計です。
書斎スペース
2階に設けたご主人様の書斎スペース、3帖ほどの空間ですがとても機能的に仕上がりました。
PCカウンターと本棚を使い勝手良く設計し、自社大工の手仕事で造作しました。
2階の床は無垢のナラ材です、樹種が変わると質感と雰囲気が変わって楽しめますね。
寝室
寝る部屋だから・・・と、照明は最小限に絞った寝室スペースは、とても良い雰囲気に仕上がりました。
枕の上には照明をつけたくない、そんな事も口にして仰ってください。
実施設計時に、心地よく眠りにつける照明計画をご提案いたします。